アガベの基本情報は?どんな種類があるの?といった疑問にお答えします!

アガベは丈夫で初心者の方でも比較的育てやすい主に鑑賞用の植物です。
その他の観葉植物と比較して熱狂的なファンが多く、子株でも数万円で取引されるものもあります。
その独特のフォルムと特徴から、アガベには多くの種類(品種)が存在しています。
このページでは、アガベの基本情報からその種類・品種について詳しく解説します。

アガベの基本情報

学術的分類

アガベは「キジカクシ目>キジカクシ科>アガベ属」に分類される植物です。
※文献によっては「キジカクシ目>キジカクシ科>リュウゼツラン亜科>リュウゼツラン属」となっている場合もあります。
この後のアガベの種類の解説では、「アガベ属」の中の種・亜種・変種について紹介します。

被子植物
単子葉類
キジカクシ目
キジカクシ科
アガベ属

Agave americana(アガベ アメリカーナ / アオノリュウゼツラン)
Agave oteroi(アガベ オテロイ)
Agave parryi(アガベ パリー)
など、様々な種・亜種・変種が存在する。

参考:GBIFデータポータルサイト
https://www.gbif.org/ja/species/2766430

アガベの特徴

主な原産地は中央アメリカ(アメリカ南部・メキシコ)になります。
乾燥に非常に強く、逆に湿気を嫌います。
丈夫で比較的育てやすい植物ではありますが、通常の観葉植物より多くの光を必要とします。

成長速度が遅く、接種から直径10cmほどになるまで2~3年ほどかかる品種が多いです。
寿命は10~30年と言われており、一生のうち一度だけ花を咲かせます。花を咲かせた後は枯れていきます。

アガベはテキーラの原料としても知られています。
メキシコで生産された「ブルーアガベ」という品種の茎からテキーラが生成されています。

アガベの用語解説

アガベの種類を解説する前に、その特徴や形状を説明するために使用するための用語を説明しておきます。
アガベはその特徴的なフォルムから、ほかの植物ではなかなか聞かないような用語が使われることがあります。

鋸歯

葉の先端の棘や葉の淵ののこぎりのような切れ込みを「鋸歯」といいます。
アガベを象徴する最も大きな特徴です。
色(白・黒・赤など)や大きさ・形(まっすぐ・うねっている)など、品種によって特徴も様々です。

マーキング

アガベの葉が中心部で肥大化するときに、鋸歯が接する部分で鋸歯の跡がつくことがあります。
葉の表面に模様として残り、これを「マーキング」と呼びます。

ペンキ

葉の表面に白いペンキで塗ったような模様が出る品種があります。
この白い模様を「ペンキ」といいます。

フィラメント

葉の淵から白い糸のようなものが出る品種があります。
この白い糸のようなものを「フィラメント」といいます。

アガベの代表的な品種

チタノタ(Agave tinanota)

直径30~90cmで、小動物の爪のような特徴的な鋸歯を持っています。
種類がとても多く、様々な亜種や変種が存在しています。
ここでは品種と特徴を大雑把に上げます。

Agabe titanota Sierra Mixteca /FO-076シエラ・ミクステカ / FO-76後述のoteroiのこと
直径 60-90cm
Agave titanota ‘Blue’チタノタ ブルー青白い葉
小ぶりな鋸歯
Agave titanota ‘Black And Blue’チタノタ ブラック&ブルー青白い葉
黒い鋸歯
Agave titanota Dwarfドワーフ / 姫厳竜直径 30~50cm
葉が肉厚
Agave titanota ‘Hakugei’白鯨青みがかった葉
白くうねった鋸歯
Agave titanota‘Red Catweazle’レッドキャットウィーズル赤みを帯びた葉
Agave titanota South Africa Diamond南アフリカダイヤモンド鋸歯が広く白い

アガベのtinanotaとoteroiは最近分類が見直され、
今までtitanotaと呼んでいた品種が実はoteroiに分類されるそうです。
このページでの表記はその新しい分類ではなく、販売店やフリマサイトで一般的に表記されている名称にしています。
今後名称が変化することがあるかもしれません。

オテロイ(Agave oteroi)

前述に記載しているtitanotaは多くの品種が実はこちらのoteroiに分類されます。
Agave oteroi 旧称 Agave FO-076 と表記しているページもあります。

笹の雪(Agave victoriae-reginae)

直径30~50cm。緑の尖った葉に白いペンキが入っているのが特徴。
大きくなると葉がつまりボールのようなフォルムになる。

氷山(Agave victoriae-reginae ‘Hyozan’)

笹の雪に白い斑が入った種。

パリー / 吉祥天(Agave parry var. huachuensis)

直径30~60cm。淡い白みがかった葉に黒いく短い鋸歯を持つ。

エボリスピナ(Agave utahensis var. eborispina)

直径30~50cm。細く鋭い葉が特徴。先端の鋸歯が長くうねっている。
燃える炎のような見た目をしている。

モンタナ(Agave montana)

直径1.5mほど。葉は鮮やかな緑色で、先端が赤い鋸歯をしている。

最後に

アガベの基本情報と主な種類を説明しました。
ここで紹介した品種は一部に過ぎず、アガベにはもっと多くの品種が存在します。
特にtitanotaについては種類が多く、ここでは紹介しきれていません。
アガベは種類が多く個体差が大きいのが特徴で魅力だと思うので、皆さんも自分好みの品種や形を探してみてください。

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